エアビー（airbnb）の値段の見方、一人当たりの料金はいくら？

2022.05.31

民泊もすっかり定着し、今では個性的なお部屋に泊れる代名詞のようになってきました。
グループ旅行や家族旅行などで民泊を利用しようと考えている人も多いのではないでしょうか。
そんな時、民泊の料金はどのようになっているのでしょうか。
確認方法や予算の立て方についてご紹介します。

日本と海外、ホテルと民泊　宿泊料金の違いについて

民泊ステイの場合、ホテルとは料金体系が異なります。

ホテルでは、一室2～3名が泊まれるお部屋が多く、一人あたりの料金が表示されていることが一般的です。（国内）　
※海外では一室あたりの料金表示が一般的です。

日本は消防法や旅館業法などの規制の兼ね合いから一人当たりの料金設定がされていると思われますが、日本の宿泊に対する考え方などの文化から来ているとも言われています。

日本では元々1泊2食という宿泊プランが一般的でした。昔から続く旅館などを考えてもらうとわかりやすいかもしれません。
宿泊客一人ずつに食事やアメニティ、タオルなどの用意がされます。そのため、一人ごとにコストがかかっており、一人ずつの料金設定がされているのではないでしょうか。

また、日本では宿泊時に全員が宿泊台帳への記帳が必要です。

しかし、海外では一部屋ごとの1グループという考え方が大きく、チェックインの際にも代表者のサインのみが求められることがほとんどです。

海外では、宿泊に食事が付くという概念はなく、主にホテルにレストランが併設されています。
そのため、一人ごとのコストはあまりかからないので一室あたりという概念なのではと思われます。

では、民泊ではどうなのでしょうか。
ここではエアビー（Airbnb）を利用することを想定してご説明します。

エアビー（Airbnb）はアメリカで発祥したサービスです。
創業メンバーが自宅の空いた一室を貸し出したのがエアビーの始まりです。

ホテルと違い、貸し出した後はそのお部屋をオーナーが清掃しなければなりません。
そのため、民泊では独自の料金、「清掃費」がかかります。

また、エアビー含め民泊サイトはすべてマッチングサービスです。ホスト（部屋のオーナー）が直接運営しているサイトではないため、マッチング料金が必要になります。
こちらは「Airbnb利用手数料」という形で、民泊施設を貸し出すオーナーにも、借りるゲストにも課金がされます。

エアビーの基本料金体系は？

エアビーでの宿泊費用の詳細について説明していきます。
エアビーでは、以下の総額が宿泊料金となります。

エアビーの公式サイトで詳細が以下のように説明されています。

1）1泊あたりの宿泊基本料金×泊数

まずベースとなる料金がこちら。基本料金です。
一泊あたりいくら、とホスト（施設オーナー）が設定をしています。

基本宿泊料金×泊数がまずはベースの料金となります。

この基本宿泊料金はほとんどの場合、部屋の広さや立地で決まります。
そのため、エリアによっても値段が変わります。

東京、大阪、名古屋など、各エリアで宿泊の値段も少しずつ異なります。
また、東京は比較的宿泊料金が安め＋清掃料金高め設定、大阪は清掃費が安いお部屋が多く、名古屋は明確な費用内訳を提示しているなど、傾向も異なります。

各相場を確認したい場合はこちらの記事も合わせてどうぞ。

2）追加ゲスト料金

上記の基本宿泊料は、一室あたりの料金です。
これはエアビーがアメリカ発祥のサービスだからでしょうか。

但し、大きく違うのは、一室あたりですが最低人数が決まっていることです。
「●人までは基本料金でOKですよ」となっています。

その人数を超えた場合は、追加ゲスト料金が必要になります。
基本料金で泊まれる人数は、主にお部屋の大きさによって設定されています。

2～3人で宿泊するサイズのスタジオ（1ルーム）タイプ：2人まで
ファミリーで宿泊するような大き目サイズタイプ：4人まで

といったようにその部屋で普通は何人くらいがゲストになる対象かというのが判断基準になっているのではと思われます。

追加ゲスト料金は基本宿泊料金を最低人数で割った一人当たりの金額というわけではなく、一人あたり1,000円や2,000円追加、といったように、最低料金よりは安めの設定になっています。

もし、一人で広いお部屋を使いたい！ファミリータイプ希望となると、4人分を想定した料金設定になっているため、かなり負担が大きくなります。

逆に4～5人で宿泊する場合、基本料金が2人までの部屋で追加料金を払うケースと、元々の基本料金が4～5人までと設定されているお部屋とどちらが安いか、きちんと比較した方がよいでしょう。

3）清掃料金

清掃料金は民泊独自の料金制度です。
ホテルと異なり、「自宅の一室を貸し出す」民泊では清掃費が必要になります。

この清掃料金は各ホストが決めてよいことになっており、部屋によってマチマチです。

・宿泊料金を安めに設定し、清掃料金を少し高くする
　⇒　エアビーなどで部屋を検索した場合に宿泊料金が安い方が目に留まりやすいため

・宿泊料金に清掃料金も含めて清掃料金を安く、もしくは無料にする
・宿泊料金はそのまま、清掃料金も清掃実費のみ

など、各部屋によって設定方法はバラバラです。
そのため、総額でいくらになるか、きちんと計算して比較した方が無難です。

清掃費について詳しくはこちらの記事を合わせてどうぞ。

ひと昔前はホストが清掃していてアットホームに運営しているケースも多かったのですが、最近は清掃会社に委託しているケースがほとんどではないでしょうか。

そのため、何かシーツに特別な汚れがあった、ゴミがひどく散乱しているなど、通常の清掃以上の対応が必要になった場合、別途清掃料金を請求されますので、注意しましょう。

また清掃とは少し話がずれますが、忘れ物をした場合も清掃会社が保管して対応することになるため、別途対応手数料や代引きや着払での受取となることもあります。
こちらも十分に注意することをおすすめします。

airbnb(エアビー)利用手数料

エアビーの運営をスムーズに行い、ゲスト・ホスト共にサポートするための費用です。
予約を確定した時点で請求されますので、宿泊料金などに含めて合算されます。

このサービス料はホストとゲストで分割負担するのが一般的です。
稀に全額負担をしてくれるホストもいます。その際は該当のページに「手数料なし」と記載されています。

ゲストサービス料は予約料金小計の14.2％未満となっており、具体的な％は明示されていません。
予約しようとする物件によりますので、実際の予約画面で確認する必要があります。

ここでの手数料の対象となるのは、予約料金の小計であり、以下が対象です。

税金やAirbnbの手数料は対象外です。

その他、VATは日本では不要です。保証金は求められる場合と求められない場合があります。求められる場合には、予約時に表示されますので、必ず確認をしましょう。

エアビーの料金表示方法

エアビーで宿泊施設のページを見ると、右側に料金が表示されています。
また、検索した際にも、一覧でいくら、と表示がされます。

でもここで注意が必要です。必ずしもその表示価格とは限らないので気を付けましょう。
表示されている料金はその施設で一番安い値段が自動表示されています。

もし、日付や人数を指定して検索した場合には、検索した条件での料金が表示されます。

上記の画像のように、条件を指定していない場合は最低料金（最安料金）として考える必要があります。
では、実際の料金はどう確認したらよいのでしょうか。

確認するには、予約の条件をすべて入力します。

そうすると、自動で宿泊小計が表示されます。

上記の施設で宿泊日・人数を実際に入力した際に表示された内容です。
29,000円⇒34,000円と変わりました。

人数によって追加料金が変わるため、人数を変更していくと、自動で金額が変更されて表示されます。
こちらの物件に同スケジュールで人数を変更していくと以下のようになります。

●宿泊人数2名に変更

●宿泊人数３名に変更

上記から、こちらの施設では宿泊人数2名までは一室料金、その後2,500円ずつ加算されていくため、
追加料金は「2,500円／人」となっていることがわかります。

ちなみにこちらの施設の場合、清掃料が表示されないため、清掃料は不要のようです。
清掃料が必要な施設ですと、以下のようにきちんと表示されます。

なお、ここでは「合計（税抜き）」と表示されていますが、この後の確認ページでも金額は変わりません。
VATなどの適用がない日本ではここでの金額が合計金額となるようです。

ちなみに、ここで「予約する」ボタンを押してもすぐに予約確定とはなりませんので安心してください。
予約内容と最終金額をきちんと確認するためにも、この「予約する」ボタンを押下し、
この次のページで表示される予約確認ページを開いて最終確認することをおすすめします。

aribnb(エアビー)利用の一人当たりの料金は

上記のように、エアビーでは基本料金に人数料金、清掃料金、手数料を合算した総額が宿泊料金となります。

ですので、一人当たりの料金を確認したい場合はぱっと表示されている金額だけを見ないように注意しましょう。
総額金額を算出し、それを人数で割った金額が一人当たりの料金となります。
グループ旅行などで、みんなで費用を割り勘する場合など、一人当たりの金額算出に誤りが出ないよう、合計支払額の確認をお忘れなく。

aribnb(エアビー)の基本宿泊料金は変動する？

エアビーの宿泊料金ですが、日にちや季節によって異なっていることが一般的です。
週末や祝日、その前日などは比較的高く、平日は少し安めに設定されていることがほとんどです。

そのため、人気の金～日曜の宿泊スケジュールを少しずらして、土～月曜にするだけでも少し料金が安くなったりします。

また、時期的に繁忙期となるシーズンは値段が高く設定されています。
例えば

・春／秋など過ごしやすい時期
・桜や紅葉などが見ごろのシーズン
　※特に京都や近くにお花見などで有名なエリアはさらに高額になる傾向があります。
・そのエリアで注目されているイベントの前後
　※冬の時期の白川郷、三社祭の浅草近辺、花火大会前後など
・クリスマスや年末年始

は予約も取りにくく、高額になります。
早め早めに予約を取っておくとスケジュールを確定しやすく、値段もそこまで上がらずにお得に予約することができます。

airbnb(エアビー)の値段交渉は可能なの？

え？エアビーで値段交渉ってできるの？と思いますよね。ホテルの予約サイトなどでは値段交渉はありません。

実はエアビーなら実は交渉できたりします。
筆者がホストをしていた際も海外ゲストからは結構な確率でディスカウント交渉がありました。
交渉はホストのプロフィール脇にある「ホストに連絡」ボタンからコンタクトを取ることができます。

現在は各施設共にこだわった運営をしており、サービスを提供していますので、あまり値引き交渉は耳にしません。

ただ、長期で利用する、閑散期に利用するなどの場合は、相談してみてもよいかもしれません。
その際はホストの気分を害さないよう、もし可能であれば・・、長期で利用するため予算的に・・と、丁寧にお伺いしてみるとよいと思います。

エアビーは値段交渉が一般的ではありません。よりよい体験を、と準備しているホストが値引き交渉をされたら気分は良くないですよね。
エアビーは完全なビジネス対応ではないので、ホストの気持ちを考えながら、もしできたらラッキー、くらいにしておくのがよいでしょう。